雛鳥学生の国際会議参加録④

2024-12-11

11/18 SC2日目

SC2日目は1日目と同じようにTutorialを受講するだけなのでカット。なおこの日の夜もホテルのカードキーが使えなくなり、速攻でフロントに行った。

11/19 SC3日目 ポスター発表当日

kerusu作成のポスターが見てみたい人はこちら

焦燥

ポスター発表の日がやってきた。当日朝起きたkerusuは思った。「ポスター発表の練習してなくね?」

「雛鳥学生の国際会議参加録・序」でも述べたように、kerusuにはもろもろの経験が足りない。

再掲

そんな人間が英語ネイティブに研究の内容を説明できるか?答えはNoである。

洗礼

ポスター発表自体は17時から19時の2時間行われるが、ポスターの設置は午前中に済ませておく必要がある。「練習しないとやばいかも~~~」という気持ちを抑え、会場にポスターを貼りに行った。

32番

ポスター発表の会場は大きなホールで、ポスターを貼るためのボードが大量に設置してある。既に3分の1程度のポスターが貼りだされていた。自分の設置場所を何とか見つけ、ポスターを貼ろうとするのだが、なんと背が足りず手が届かない。アメリカ開催のためか、ガタイの良いアメリカ人に合わせたのかボードが高すぎる。アジア人低身長kerusuには厳しい。押しピン片手に格闘してみたが無理だったので、研究室SlackでSOSを発信。

別行動していたN先輩からの返信、神

おとなしくN先輩の到着を待つか…と思ったその時、なんと隣のポスター発表者が「手伝おうか?(英語)」と申し出てきた。彼女はkerusuと同じく学部生で、ポスターを貼るのを親身に手伝ってくれた。いい人すぎる。感謝が止まらない。暇を見つけて彼女のポスター発表を絶対聞きに行こうと思った。

ありがとう、見知らぬ素敵なお方

正念場

昼を食べた後、Quiet Roomというおしゃべり禁止の部屋に引きこもり、研究内容の簡単な説明を考えていた。Quiet Roomは見つけにくい場所にあるためか人が少なく、ふかふかの椅子があり、全体的に寒い会場の中で暖房が利いている最高の環境で、期間中何度もお世話になった。2時間ほど集中して説明を練り、ちょっとやれそうな気がしてきた。

発表2時間ほど前に、ポスターの前で実際に発表練習をすることになった。練習にはK先輩が付き合ってくれ、なんとか形にはなった。まだ本番ではないのだが、何人か興味ありげな人が来て説明を求められた。おかげで場数を踏むことができ、説明が洗練されるとともに緊張がほぐれてきた。

30分前には教授がやってきて少しお話した。BIG LOVEな教授が「大丈夫だよォ~」って言ってるんだから大丈夫に決まってるんだよなあ!と覚悟を決めた。

さてポスター発表の時間がやってくる。開始10分ほど前にフライングで人が来て説明する羽目になった。心の中で「もう始まってる!!!」と叫んだ。

アメリカに来る前に、ネットでポスター発表というものについて調べたとき、人が来なくて暇な時間が多いと書かれていた。そのため、隙を見つけてポスター設置を手伝ってくれた彼女の発表を聞きに行こうと思っていた。

だが目論見は失敗。なぜか人が途切れず、ずっと忙しい。

次々に来る

結局2時間ノンストップで英語をしゃべり続けた。近くで見守っていた教授が心配して飲み物を持ってきてくれたが、それで生き返るほど口が乾燥していた。

なぜこんなに忙しかったのかについては1つ考察があり、聞きに来た人の大半が教授の知り合いという説である。みんな教授にご挨拶したのち、ついでにkerusuの発表を聞いていったのではないか。まあ教授は素敵だからね、仕方ないね。でも他の発表を聞きに行ける程度の暇は欲しかったかな…

体感1時間も経っていなかったので、教授に「終わったよ~」と声をかけられたときにはかなり驚いた。時計も見る暇がなかったので時間間隔が狂っている。終わったときは疲労困憊だった。

解放

教授には「良かったよォ」とお褒めの言葉を賜り大HAPPYになった。K先輩にも「僕がB4の時の発表よりうまくできてたと思います」と、たぶん褒められた。

自分的には英語への自信がちょっとついた。文法グダグダとはいえ意図が通じたというのはうれしい。あとは研究へのモチベーションが湧いてきた。自分の研究でまだわかっていないことについて議論できたのが良かった。修士行けばよかったかなと2ミリほど後悔した。

私がSCに参加した最大の目的は達成された。肩の荷が下りた気分である。

⑤へ続く、ポスター解説記事もそのうち出すかも?